2024年度Cプランポスター発表会を行いました
センター長 犬塚 信博
昨今の激しい技術開発とそれに伴う産業構造の変化において引き続き我が国の産業が国際的に優位な地位を位置するため、工学教育に強い期待が寄せられています。2017年度中、文部科学省は懇談会等を設置し、新たな工学系教育に関する議論を活発に繰り広げ、柔軟な教育を実施するための制度改正が進められました。ここには分野横断的な教育や学部と大学院の接続教育、また工学において必要なコアカリキュラムの検討が含まれます。
名古屋工業大学では、こうした動きに先立ち2014年に産業界との対話の下で理工系人材育成戦略を定め、この戦略に従って2016年4月に学部と大学院を改組しました。この戦略では、本学がその創設以来の教育で進めてきた工学の各分野において高度な専門知識を有する工学人材の育成に加えて、幅広い分野の知識と新たな技術や価値を切り開くための人材の育成を掲げています。この人材、即ち、価値創造型人材を育成するため、このとき、学部と大学院博士前期課程を接続した創造工学教育課程を設置しました。この課程の設計には、工学教育に求められる多くの特徴がすでに組み込まれています。
創造工学教育推進センターはこの改組、教育改革を進めるために設置されたものであり、その最重要ミッションは、創造工学教育課程において計画された本学の新しい工学教育に必要な教育方法、教育材料を準備し、また、教育が実施されているかどうか、そしてその効果を評価することにあります。
本センターが提供する様々な教育資源によって本学の教育改革が遂げられ、本学、延いては我が国の工学教育を考える一助になれば幸いです。